今は核家族化が進んで、親と子と言うのが家庭の形、つまりスタンダードだと言って差し支えはないでしょう。昔はお祖父ちゃんお祖母ちゃんも一緒に暮らすのが普通だったのでしょうけど、私自身その経験はありません。
いわゆるスローライフの時代を生きてきたお年寄りと、一緒に暮らしたり触れあったりすることが今はなくなり、年寄りが多くなっていると言いながら、住む世界が違うように感じているのは私だけでしょうか?
ドッグイヤーという言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?犬の1年は人間の7年に相当することから、7倍のスピードで情報が交錯し、人間の生活やビジネスのサイクルが早くなってきていることを指す言葉です。もともとはIT時代の産業の盛衰の早さから来ているようですが・・・。
情報がお金になる時代に生きている私たちは、地球の裏側で起こっている事を瞬時に知ることが出来ます。この時代に育った子供達は、明らかに私たちが子供の頃とは違った感性を身につけて行くのでしょうね。脳というハードウェア兼ソフトウェアは、時代とともに溢れる情報から有益で価値ある情報だけを探し出すために常に働き続けているのでしょう。生きるためではなく情報の取捨選択のために。
そう思えば世代の違う親が、家庭という環境の中で子供にしてあげられることはどんなことでしょうか?深い愛情を持って育てる?確かにそうですが、個人的に言わせてもらえばそれは親の本能に因る部分が大きいと思います。そうでない場合もあるから、悲しい事件も起こったりしていますが・・・。
夫婦はもともと他人、親子は血縁(違うケースもありますが、この表現でご容赦下さい)、では家庭は何をするための場でしょう?運命共同体?違う気がします。
私の家族は毎年夏に、北アルプスの方へ一週間ほどキャンプに行くのが恒例行事でした。そこでは、日が昇れば起きて活動し、日が沈むと寝る生活です。食事の用意も火をおこすところから始まるわけで、けっこう時間を要します。三食食べようと思うと、支度をしている時間の長いこと。しかし、森の中で新聞もテレビもない暮らしをしていると、時間はとてもゆっくり流れます。そして体調もすこぶる良くなってきます。
私は最近になって思います。親や祖父母が子供達に家庭でしてあげなければいけないこと。それは教育という括りで言ってしまえばそれまでです。しかし、月並みですが古き良き時代をどれだけ次の時代に継承できるか、体験させられなくても話しだけでも聞かせてあげて欲しいと思います。
親やお年寄りは伝承者なのです、そして子供達は継承者、何を?と言われれば、伝承者が見て聞いて体験したこと全て、そう、人生と生きてきた環境の全てです。
我が子はみなさんにとって一番身近にいる可愛い時代の継承者です。その一番貴重で大きな財産を伝えていく一番小さな単位が家庭と言うものだと思います。
思われたことはありませんか?全面アスファルトになってきた今と、昔とでは雨の匂いまでが違うことを・・・。
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